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2025.01.20 技術部情報 NEW

【MiraiNet】2025年 最新Webサーバ事情

こんにちは。技術チームの加納です。

OSSで提供されているWebサーバについて紹介します。

最近のWebサーバは、
今まで通りのコンテンツ配信の仕組みとういう役割に囚われず、
ロードバランサーやサービスの冗長化などさまざまな機能をつかさどるものになってきています。
さらにセキュリティや次世代のプロトコルにどれだけ対応できるかが重要な点となっています!

2025年現在の最新情報を元にミライネット加納の独断と偏見でWebサーバの特徴をまとめました。

1. Apache HTTP Server (弊社で一番利用しているものになります。)
* 使用人口が多く 大きなコミュニティが支えている
* プラグインなど様々な追加モジュールでさまざまなニーズに対応
* 新しいWebサーバと比べてパフォーマンスの面で劣る場合がある
* 古くから使われていて安定性重視!

2. Nginx (利用はroot権渡しで! 今後使えるサービスが出るかも!)
* 充実したリバースプロキシなどの機能とレスポンスの良さ!
* L4 L7ロードバランサとしても使用可能
* 高速な回答とアプリケーションとの親和性が高い
* Apacheまではいかないが歴史がある!
有償サポートをF5社が提供している。
また、追加機能を備えた有料版のNGINX Plusが存在します。


3. OpenLiteSpeed (利用はroot権渡しで!)
* WordPressとの高い互換性。
* HTTP/3にネイティブに対応している。
* 高いパフォーマンスを保つと同時に、簡単に設定導入ができる
* 有償版の機能が欲しくなる場面も多々ある
機能制限がない有償版のLiteSpeed Web Server Enterpriseが存在します。


4. Caddy (利用はroot権渡しで!) 
(個人的に現在一番おすすめ!社内ツールとか私個人でも使っていていい感じで!)
* HTTPSを自動で設定。
* HTTP/3にネイティブに対応している。
* 最低限のコンフィグでとても安全に使える。
* HTTPSが最初から使え、安全で高速。
* Dockerコンテナーと簡単に連携できる。
* Let’s Encryptの自動取得と更新機能が内蔵されている。
ちょっとマイナス点
* 2024年年末アップデートしたら 全てのページが411レスポンスに…. バグを踏みましたw
新しいものあるあるなので情報は割と多くて対処できました…


実際に導入する場合は、コンテンツやアクセス量などに依存しますので
自分のプロジェクトに適したWebサーバを選択し、最適な利用が大切です!