【MiraiNet】データセンターのコミュニティについて
ご無沙汰いたしております。ミライネットの山口です。
今日は弊社の主要事業データセンターにまつわるコミュニティについてお話しします。
業界コミュニティとして国内でも有名なものが「JANOG(Japan NetWork Operators’ Group)」で、年2回日本のどこかで開催されます。
これを書いているのはJANOG54奈良の最中(2024年7月3日〜5日)で次回は2025年1月に京都で開催される見込みです。ここ数年参加者がどんどん増えていて、JANOG54奈良は全国の3,500人程度が参加登録しています。詳細は他のスタッフが書くと思うので、これはここまで。
本題のデータセンター業界ですが、一口にデータセンターといっても、AI関係で使われるGPU稼働のための高火力対応、大手クラウド事業者のセンター、通信キャリアのセンター、そして我々のような地方ユーザのための地方データセンターと、年々コントラストが上がっています。
一方でデータセンター運用という点においては情報交換が欠かせません。空調の効率の良い運用、入退室の新しいやり方、通信に関する情報など、取り扱う顧客の規模や種類、その規模は違えど、インフラの根っこに関する部分は似たようなものです。
そのため、データセンターにまつわるコミュニティもいくつかあります。
自分が知る限り(少なくとも1度は参加したことがあるもの)は次のとおり。
1)JDCC
日本データセンター協会で、ほぼ業界公式とも言える団体。データセンターの性能を評価するためのファシリティ・スタンダード(日本版ティア)を決めているのはここです。データセンター事業者以外に、設備や建設を担う業者も参加していて、環境や人材育成など各種ワーキンググループがあるのも特徴です。
弊社は正会員でもあります。
https://www.jdcc.or.jp
2)DCXA(デクサ)
データセンタークロスアライアンスは、株式会社TOKAIコミュニケーションズが始めた全国規模の組織です。地方データセンター活性化を目的としたアライアンス団体で、各地の地域データセンターが名を連ねています。弊社も以前参加していましたが、いm
https://www.dcxa.jp
3)オペスタ
上のJDCCは有識者や大手メーカー、データセンター事業者でも管理職の中でも職位の高い方々が参加される(個人の感想です)もので、現場を運用する方々の交流が図れるかというと敷居が高いのも事実です。オペスタは、実際の現場でデータセンターを運用している運用現場・運用者に特化したコミュニティで、ラフな雰囲気で参加しやすいんじゃないでしょうか。
https://opestudy.connpass.com
4)JADOG(ジャドグ)
本日ご紹介したいのはこのコミュニティです。
JADOG (Japan Datacenter Operators’ Group)は、発起人の某氏による「データセンター業界を元気にしたい」という思いから作られたコミュニティです。JDCCはさすがに敷居が高い、かといってオペスタ程現場よりでもない中間レンジを対象とした勉強会・情報交換が主となっております。
JADOGは年2回開催されておりまして、私も地方DC事業者としてorganizerに名を連ねており運営に参加しています。
とはいえスポンサーもいなければ、寄付も何もない、数名の有志が手弁当で運営しています。
前回のJADOG14(2024年2月2日、だいたいJANOGの翌月くらいに開催しますか、という流れに身を任せています)は、都内某所で現地100人くらいオンライン100人くらい集まり、IOWN APNについてのお話、AI向けの計算リソースを提供するDCのお話、ラックパーツのお話、海外巨大DCのお話、若者向けの壊して学べるDCのお話がありました。
直近では2024年7月19日にJADOG15が東京・武蔵小杉で開催予定です。現時点で現地参加者106名(上限突破しているのでキャンセル待ち発生中)、オンラインが110名の登録があります。
当日のプログラムはAMD社の CPUの話、生成AI時代の新データセンター、運用オペレータの話など、いくつかのテーマで登壇があります。オンラインはまだまだ登録できますので、興味のある方は是非ご登録ください。
特に今回、JADOG事務局からの発表が20分もあります。何か発表があるかも知れません!
https://www.facebook.com/groups/jadog/
https://jadog.connpass.com/event/318673/
また機会があればJADOGのレポートをご紹介いたします。